冷え性について

西洋医学では、冷え性という概念はありません。そもそも、きちんとした医学的な定義があるわけではないので、通常の病院では何の治療もしてもらえません。冷え性のつらさはあくまで個人の感覚的なものになってきます。ただ、背景には自律神経、ホルモンバランスの乱れ、赤血球の機能低下などに原因が隠れていることも。冷え症を放置すると生活に支障をきすだけでなく、免疫力が低下し感染症やがんの原因となります。生活を見直すとともに、科学的根拠にもとづいた検査と治療で体をメンテナンスしていきましょう。

冷え性について

冷え性の種類と症状

自律神経失調による冷え性

冷え性を訴える患者さまによく見られるのが、自律神経の失調からくる冷え性です。自律神経には交感神経と副交感神経があり、それぞれがバランスを取り合って健康な心身を保っています。ただ、このバランスが乱れると血管の収縮が起こって血行が悪化し、冷えを感じやすくなることがわかっています。

低体温による冷え性

昨今は体温が平均よりも低い、低体温症の人が増加傾向にあります。ただ、低体温症は「平熱が少し低め」という単純なものではありません。さまざまな代謝機能が低下していることが多く、冷え性を加速させかねないのです。食習慣や生活習慣など、さまざまな面から見直していくことが必要です。

ホルモンのアンバランスによる冷え性

女性は思春期や更年期、生理など、女性ホルモンの影響を強く受けて生活しています。女性ホルモンは視床下部によってコントロールされていますが、血管の収縮にも影響するため、冷え性の原因のひとつとして数えられます。冷え性に悩む患者さまのほとんどが女性であることも、良い証明でしょう。女性ホルモンが影響している場合、冷えを感じるいっぽうでのぼせるような感覚を伴うのが特徴です。

低血圧による冷え性

指先やつま先など、全身の隅々まで十分な血液を届けるためには、適度な血圧が欠かせません。よって、低血圧の患者さまの多くが、冷え性に悩まされています。原因は運動不足や筋力の低下、心臓の弱さなどが考えられます。女性ホルモンの血管拡張作用が影響している場合もあります。

貧血による冷え性

貧血の多くは、鉄分などの不足で起きる鉄欠乏性貧血です。鉄欠乏性貧血の場合、血流に問題がなくても、赤血球に問題があることで十分なエネルギーを生み出すことが難しくなります。手足だけでなく全身が冷たく感じられる場合、まただるさや疲れ、立ちくらみ、めまいなどの症状を伴う場合は、貧血による冷え性の可能性が高いでしょう。

冷え性の原因

ノースリーブや生足など冷えやすい生活習慣も原因のひとつです。また、体温は筋肉運動、腸管運動、そして肝臓などから発生しているため、運動不足や不適切なダイエットによる筋力低下などが冷え性の原因になることはお分かりだと思います。また、加齢による代謝機能の低下や、自律神経、ホルモンバランスの乱れなど、クリニックの検査を通して判明する原因がありますので、慢性的な悩みになる前に専門的な検査を行える医師にご相談ください。

冷え性の予防

冷え性を予防するには、まずは体を冷やさないことが第一となります。冬はもちろんですが、夏も屋内では注意しましょう。冷たい飲み物や食べ物は、可能であれば控えめに。また、普段からこまめに運動をして程よい筋肉をつけると、根本的な解決に近づくことができます。ご自身の自律神経やホルモンのバランス状態が悪いと、腸管運動が低下して便秘や冷え症に悩むことになります。ホルモンや自律神経調整には、病院での検査を定期的に行いましょう。

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